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日々のこと(仮)

2016/3/25産まれの娘と私の成長記録

宣誓

子供を産んでから、私は無意識にとても礼儀正しくなっていて、横断するときに止まってくれた車両には深々と頭を下げるし、道を歩くときは常に誰かの妨げになっていないか周囲を確認し、もしそうなら「スミマセン」と足早にクリアするし、率先してエレベーターの開閉ボタンを押して「お先にどうぞ」とにこやかに声をかける。どうも、普通よりも、もう二、三歩、余計に、いい人である事を心掛けているらしく思える。
私は、どうしてしまったのか。はい。子供を産んでしまったんです。
私は本来、決してそんなにいい人では無かった。なんならちょっと横着でもしそうないい加減なほうだったかもしれない。
でも子供を産んでしまったから。
すなわち聖母になったから。違います。
ちょっとでも横着さが見えると、鬱憤のたまった誰かの何かの引き金を引いてしまいそうで怖いからです。何よりも子供を守らなければいけないからです。大袈裟のようだけど、ネットの中には恐ろしい記事が山ほど出て来るし、子供をもつ母親は、常に厳しい世間の目に晒されているように思えるし、そういうネットの中の多数派を後ろ盾にして行動を起こしてしまう誰かに標的にされないとも限らない。なので、なるべく、生きるために。気持ちを逆撫でしないように。礼儀正しい、いい人になってるんです。

これが正直な理由であるけど、結果として礼儀正しく生きる事はとてもいい事なんだな、とこの歳になってようやく実感出来はじめてもいるので、わざわざこんな捻くれた書き方をしなくてもいいかな、とも思っていますよ。やはり、礼儀正しくあれば、知らない誰かも優しく接してくれるし、ネットと現実は違っていて、現実だけを見れば、子連れで怖い思いをした事もないし。自分は横着ではないという清々しさを味わう事もできる。脳がないように思えていた物事には理由があったんだなぁ、と。でもね、これは子供を産む前の私に対するフォローみたいなもので、こういう捻くれた書き方をして、ようやく心の帳尻が合うのです。
それは置いといて。

礼儀正しくある事の理由として、自分や子供を守るため、の他にももう一つ。私の行いが他のママさんたちに対する攻撃に繋がらないようにする為、という事もあるように思うよ。これまで、あるカテゴリーに属している事を感じながら行動した事なんてなかったけれど、もはや私は誰がどう見ても「ママ」なので、もう無視できないくらいにママなのは間違いないので、私がママ日本代表な訳ないけど、そういう風に見る人もいるかも知れないので、そんなときの為にもなるべく礼儀正しく。私が無礼な行いをしたばっかりに、全国の善良なママさんが「最近の母親は…」と無闇に一括りに批難されないためにも、私は、いい人でなければいけないなぁ、と思う。

そんなおり。私はとある場所にあろう事か使用済みオムツを忘れてくるというミスをしでかして、それを帰宅後、自分の持ち物にオムツが無い事で思い出し愕然とした事が、最近ありました。上記の理由によりその場所に電話し猛烈に謝罪したところ、スタッフの方はとてもいい方で、「お気になさらないで下さい。わざわざお電話ありがとうございます。」と礼まで言われてしまって、ほら、ごらん?やっぱりね、こちらがちゃんと無礼を詫びたら、怖がっていた世界はこんなに優しいよ。と、胸を撫で下ろした後で、なんと実は同席していた別のママさんが、黙って持ち帰ってくれていた事が判明しました。え?なに?どういう事?関係ないけど凄い美しいママよ。凄い美しいママが、何も言わずに、放置された、ミョウガの、使用済みの、オムツを、持って帰ってくれたんですよ!!!!!
彼女が、ママ日本代表だ!なんていい人なんだ!私なんてちょっと礼儀正しくしたくらいで自分いい人になったなぁ、なんておこがましいよ!
誠に申し訳ありませんでした!!以後より一層慎ましく生きる事を誓います!!!